Hela News2010年11号(183号)

ヘラ・スパイス・ジャパン株式会社  

茨城県守谷市松ヶ丘1−4−1

ドイツの見習い制度
Ausbildung食肉加工と販売希望者10%減少・・・・・

 ドイツでは、専門の職業にそれぞれマイスター(Maister)制度という、国家資格制度があり、食肉加工、調理、菓子、パンなど食べ物に関する職業だけではなく、時計、靴、電気、自動車修理、園芸など全部で94科目あります。

このマイスターの資格がないと、ドイツでは、自分で店を開くことは出来ません。

 また工場に勤めても、待遇が良くならない位置に留まることになります。

でもマイスターになるためには、その前に3年間の見習い(Lehligレーリック)期間、さらに職人(Geselleゲゼレ)として3年間、合計6年間の修行期間が試験を受ける必要な条件なのです。

ドイツの子供は小学校5年生(11歳)になったら進路が2つに分かれ、大学に進学する進学校に進むか、専門の仕事に就くための職業学校に進むので、4年生の終わり(10歳)までに自分の進路を決めなければなりません。

職業学校に進むと、通常の授業のほかに15歳からは3年間、実地訓練のため、外に出て専門店を経営するマイスターのもとで実技を習う時間が義務付けられています。 

そこで15歳になるまでに、どんな仕事を習いに行くか、自分で選定しなければならないのです。

家族や友人知人が集まると、子供が小さい時から、自分の子供は一体将来何の職に就きたいのか、進路についてよく話題になります。 とくに後継者を必要としている自営業者は深刻です。

将来の自分の姿を決める重要な選定であるため、悩む時期ではありますが、若者は往々にして、楽してかっこいい仕事を望むのは仕方なく、男の子はコンピューター関連、自動車、バイクの修理、音楽など好きな仕事を希望する子供が多いように見えます。 

パン屋や、肉屋の子供は跡取りになりたがる子が少なくなり、後継者不足はどの国でも問題になっています。(朝早くから働く仕事は、誰でも、意志が強くないと勤まりません)

肉屋(Fleischer)の見習い減少女性は横ばい

2009年度の食肉加工への見習い(Fleischerlehlinge)希望者は6194人と前年比10.5%〜

691人の減少となりました。

しかしそのうち女性の食肉加工見習い希望者は216人と3.5%の減少に留まり、2008年度とほぼ同じ人数でした。 

 女性のマイスターへの道はほぼ、横ばいから微増へと推移しており、マイスター資格取得者も年々増加しています。これは女性のほうが今意欲があるのかもしれないが、後継者問題で娘に資格を取らせる店も少なくないという現象です。

販売員(Verkaeurin)への道

ドイツでは販売員(男女とも)も専門の資格を取らなければなりません。 

食肉店の販売員は、ただ肉やソーセージを販売するだけでなく、惣菜を作ったり、サンドイッチを作ったり、パーテイー用の盛り合わせを綺麗に作れなければならないからです。

販売員見習い制度(Verkaufslehlinge)を昨年2009年に応募した男女は、8282人と2008年より10.9%の減少で、加工を希望する若者より少し減少幅が大きくなりました。

総数で14,476人がこれから食肉加工の世界に入って行こうとするわけですが、 加工の仕事の内、全員が3年後のLehrig(見習い)の資格を取り、どこかに3年就職して引き続きGeselle(ゲゼレ= 職人)の資格試験を受けるところまで行っても、それから先のマイスター資格を取得するところまで行く人は10%に満たないのが現状です。

ゲゼレそしてマイスターへの道

 見習い期間の3年間、親方のもとで朝早くから、時には怒鳴られながら、きびきびと働くことは大変!「今の若者には根気がない」と、今のマイスターたちは嘆いています。 おこづかい程度の報酬しかもらえないので、あまり厳しい店には行きたがらないのです!!  最近は給料もずいぶん上ったとの事です。

一方、親方からすると、「一から教えてやってるのに、給料に不満があって、率先して働かない!!」と、あまり良好な関係が出来あがらず、見習い期間が終わって、修了試験に合格しても、次のゲゼレになって同じ仕事を続けようとする若者が少ないのです。

せっかく見習いが終了しても、楽ですぐに稼げる仕事( 金属加工、ベルトコンベア前の流れ作業、トラック運転手など、女の子は日焼けサロンなど)に進路を変えてしまいます。食肉の見習いは食肉加工工場や屠場、香辛料工場などの仕事に就くことがほとんどです。 また、スイスは物価も高いせいで、食肉加工の報酬がドイツより50%も高く、スイスに出稼ぎに行く若者もいます。

旅ガラス(ワルツ)を探せ!!

見習い期間が終わって、職人(ゲゼレ)になると、一定の職場で3年間修業をするのではなく、Wanderenという制度があり、寝袋と簡単な衣類だけを持って、ヒッチハイクしながら、いろいろな街の店を訪ねては1年間働かせてもらい、それぞれのマイスターの技を習得する若者もいます。

報酬はわずかで、食事と寝るところだけは保障されます。

その店を出るときには、必ず経歴書の専用ノートに、親方から仕事ぶりや人間性など評価をもらって、そこでちゃんと勤めたという認めのサインをもらいます 

2005年から守谷市のハンスホールベックで1年間修業して技術を

学び、マイスター試験を受けるためにドイツに戻ったHolger Rateas君も、ちゃんと小島豊親方に終了の評価を記入してもらっていました。これは一生ついて回る大事なノートなのです

この放浪制度はWanderen(ヴァンデレン放浪)という呼び名の旅をしながら、技術を向上させていく制度で、このような昔からの放浪職人(Walzワルツ)の伝統的な制度が今も続いており、黒づくめのクラッシックなコスチュームを着て、ドイツ中を旅するWalzの姿をたまに見かけることがありますが、今では本当に少なくなったとの事です。南ドイツSingenの肉屋Christian Riblerさんの父親(80歳)も、若い時にはこの制度で旅をしたそうです。

この制度は肉屋だけでなく、パン屋、菓子屋なども多く、女性もこのコスチュームでヒッチハイクをしています。 それぞれの職種で仲間のブログやツイッターがあります。http://www.baeckerwalz.de

マイスターへの道は10%???

せっかく放浪修行の旅をやったり、いろいろな技術や経験を身につけて、3年経ちゲゼレ修了資格をとれば、マイスター試験を受けるチャンスがやってきます。 マイスターへの講義と試験を実施する場所はドイツ国内ではフランクフルト、ランズフット、アウグスブルグ、ハンブルグ等6か所ほどあります。 しかし、全てのゲゼレがマイスター資格にチャレンジするわけではないようです。

 試験期間が2カ月近くと長いことと、受講費用も50万円ぐらい、週末に帰郷する交通費も要り、その間の収入もない理由もありますが、経営感覚や、やる気、商売のセンス、人付き合いなど、誰でもが高いモチベーションで取り組んでいるとは限らないからです。

マイスターとして、店を運営したり、工場を稼働させて社員の給料を

稼ぎ出すまでの腕とセンス、労働法規や食品衛生法規、添加物の知識、後進の指導など、全てを網羅してリーダーシップをとるのはそう簡単ではありません。〜でもこれはどんな仕事、どこの国でも同じ条件ですね。

やる気と根気!!一生の仕事を獲得するためには、要るものはそれしかないのかも知れません!

駅・なか・グルメ

最近はどの国も列車の高速化が進んでおり、列車を利用する旅行者もどんどん増加している。

大都市の駅舎も、モダンな複合施設にリニューアルする駅が増え、ドイツではガラス張りの明るい駅ビルが出現。従来の長距離列車は行き止まりのUターンから地下に潜ってそのまま直進するタイプに変わりつつある。

老朽化した駅舎のシュトユットガルト中央駅も建て替えの話が持ち上がり、地下に線路が通過するプランが、多くの反対もある中、10月に決定した模様。あのランドマークの、塔の上で回るベンツのマークはどこへ?

右の写真は、ドイツの首都ベルリン中央駅!!ガラス張りで地下まで見通せる吹き抜けの巨大な温室!

乗客数の増加とともに飲食店も充実! 中でもテイクアウトとイートイン両方可能な店が流行りで、アジアンテイスト(焼きそば、春巻きなど揚げ物、タイカレーなど)が増えたが、何といってもメインはカレーウインナー!! 


テイクアウトのカレーウインナーはレギュラーで2.9ユーロ、2倍で4.9、 トリプルで6.9 (パン無し)〜レギュラーにポンフリ(ポテトフライ)と飲み物で4.99ユーロ(550円)(パン無し)。

  

一方ベルリンの街の中心〜クーダムにあるカイザーヴィルヘルム記念教会の横の屋台街ではカレーウインナー(パン付き)、ブラートヴルスト (パン付き)、ポンフリ、どれでも2.3ユーロで安い。

やはりカレーウインナーのメッカでは、お目当ての客も多く、薄利多売で頑張っている。